怖いもの知らず

外国語、外国人と異文化体験・ビジネス・身辺雑記

Jeff-英語ができれば誰でももてる?

頭悪くても英語を話せばもてる!

Jeffは New York 出身
Gene Kelly(古いなあ)とRobart de Niroを
足して2で割ったような、ちょっと古風な顔立ち
見方によってはハンサムと見えなくもない
身長は170センチぎりぎりか、米国人にしては小柄
32歳、独身。ただ年の割には妙におじさんくさい。
いつも着ている紺色毛糸のベストに赤いネクタイという

ダサい服装のせいかもしれない。
良く言えば真面目そうで、穏やかな感じ。
大手外国語学校支部でマネージャーと講師の兼務を2年間していた

という経歴を見込まれて採用。

採用にあたってはマネージャー経験を大いに重視したが
肝心のその北陸支部の教室は Jeff を最後に閉鎖した
という点を失念していた。
無論Jeffのせいばかりではないだろうけど
後にJeffがその原因の一因であったのでは?
と勘ぐってしまう事があった。

JeffはNY出身なので、なまりのないキチンとした英語を話すが

聞いたこともない大学のジャーナリズム科専攻という

中途半端な経歴で、頭もあまりよくない。
教え始めると基礎、初級クラスの受講生からは
「ゆっくり話てくれて分かりやすい」
「親しみやすい」と概ね好評だったが
上級クラスの「英字新聞を読んでdiscussion」
といったクラスを受け持たせると
その教養のなさと頭の悪さが露呈してしまった。
英字新聞、ネットなどからupdateな話題を講師が提供し
受講生とdisucussionしてvocabularyを養う
といった授業なのだが、半年ほどすると、受講生から
「退屈だ」「つまんない」
という声が出始めた。Jeffも授業が苦痛の様子。

世界情勢がどうだろうと、updateなnewsだろうと
Jeff は何の関心もないし、考えてもいないだろうからな。
上級クラスになると英語力というよりも、物事に対する

自分の考えが確立していないと意見として発話できない。
英語を習うとうことよりも、英語を通して互いの考え方を学ぶ、

表現力をつけるという事に主眼が置かれる。
受講生も、それなりに自分の意見や見識が問われる。
ましてやクラスを引っ張る講師は当然のこと。
世界情勢なぞに何の関心もないJeffと受講生のギャップは広がるばかり。

Jeff-もてることが一番大事

effの関心事はただ1つ
それは日本の女の子。
オフィスでの話は女の子とのデートのことばかり。
「日本じゃ食事や映画代は男が奢るのか
 それじゃ彼女が車で来た場合、その駐車料金はどっちが出すべきか?」
「デートの食事は、カツどんよりトンカツ定食の 方がスマートか」
どうでもいい事ばかり!
少ない投資で最大の効果をねらっているようで、いやな感じもするし・・。
つまりケチなんだろうな。
初めの頃は親身になってアドバイスもしていたが
いつもこの調子で嫌気がさしてきた。
「As you like!  好きにすればあ~」

打ち明け話もだんだんエスカレート。
「昨夜アパートに帰ったら、彼女がドアのところで待っていた。

これって彼女はストーカーか」
「別れた彼女から誕生日にプレゼントを送ってきた。
これは返すべきか」
自慢話なのか何なのか、本当にどうでもよい事ばかり。
まともな返事をする気も失せる。

Young, Pretty, and Stupid

それにまた付き合っている女の子もコロコロ変わる。
受講生と付き合う事は禁止だったが
もと受講生はどうしようもない。
Jeffは日本語のに日常会話は、デートで鍛えているせいか
かなり上手だったが、それでも複雑な話は無理だし
付き合う女の子は見事に全員英語ができない。
Jeff によれば
「英語が話せる女の子は嫌い」
英語を話していれば利口そうにみえる
「かっこいい」「高尚な話」と思いこむ
これまた頭の悪い女の子を利用したナンパ術!
英語を話しても頭の悪い奴は悪い!

もっともしばらく付き合っていると女の子も退屈になってくるのだろう。

それで彼女もコロコロ変わる。
「Jeff もJeff だけど、女の子も女の子だ」
ぶつぶつ言っていたら、Jeff の友人のMikeが言った。
「Jeff の好みの女の子は決まっているのさ。
 Young, Pretty, and Stupid」

需要と供給のバランスがとれているなら
大きなお世話かもしれない。

 

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