英会話の上達法
語学は、耳から聞き、目から文字認識をして初めて脳に定着
日本では、まだまだ英会話が苦手な人が多く、社内の公用語は英語!
などというバカな会社があるくらいで・・・
平成27年度高校生英語力調査結果(文科省実施)においても、「書く」「話す」
レベルが著しく低いとの発表があった。
語学教育では「言葉を覚えるのは子供のように」という思い込み(あえて言う)があって、以下のように発達するという。
聞く→話す→読む→書く
だが長年、語学教育に携わってきた私の意見としては、言葉を覚える流れとしては
確かに正しいが、「聞く→話す」で止まると定着しない。
うちの子供は2人ともペルーのリマで生まれ、現地の幼稚園に通っていた。
なので現地では、幼児スペイン語だったがぺらぺら。
「のり engrudo」「おもちゃ juguete」「消防車 bomberos」等、
子供から教わった単語や言い回し(たいていは悪態)は数知れず。
なのに帰国して3か月で完全に忘れた。大人になった今でもスペイン語は全然話せない。あんなにペラペラだったのに。
言葉は、耳から聞き、目から文字認識をして初めて脳に定着すると思う。
その証拠に、小学校に入って文字を覚えてから帰国すると大人になってもちゃんと
覚えているという。文字が読めるので、帰国してからでも本などで自習できる
ということもあるが、単語が画像として脳に残っているのではないかと思う。
なので大人は覚えるのに大変で時間がかかるが、一旦覚えると忘れない。
幼児はすぐ覚えるが、すぐ忘れる。
私が英語の幼児教育に懐疑的なのはこのためだ。
確かに幼児のうちに音感をきたえないと 聴き取りが悪いということはある。
昔の江戸っ子のように「し」と「ち」の区別ができない等ということはあるかもしれない。しかし現代の音、音楽があふれている時代に音感の悪い子供など、ほとんどいないと思われる。
もちろん成人でも耳から聞いてすぐ覚えることができるという人はいる。
だが大半は耳からと視覚(文字認識)が合体して覚えるというのが普通だ。
いつも聞いている好きな曲でも、いざ歌えと言われると歌詞はうろ覚えということはありませんか? 学校の勉強でも、読んだり、書いたりして記憶を定着させますね。
なので聴いただけで覚えるという、なんたらlearningにも私は懐疑的です。
テキストをみながら聴くというのが正解ではないでしょうか。
英会話は「リズム、イントネーション、それから勢い」
会話、コミュニケーションの手段としての英会話は「リズム、イントネーション、
勢い」があれば通じます。
「R」と「L」の発音のちがい、「the」の発音の仕方など細かいところを
気にしても通じなければ意味がない。
さらに近年のグローバル化でnative speakerではない人たちとの英語でのコミュニケーションも増えています。通じればよいのです。
基本的な文法はおさえよう!
ただ基本的な文法、単語力は身につけておくべきです。
2020年より文科省が、小学3年生から英語を教科として必須化し、本年度より試験的に総合学習の時間に英語を取り入れます。私はこれに非常に危機感を持っています。
すでに中学校で「会話英語」を重視するあまり、混乱が生じて英語嫌いの生徒が急増しています。たとえば昔習いましたね。「It is a pen.」
今の教科書では「It's a pen.」下の方に小さく「これはIt is の省略形」とあります。
なぜ「It is a pen」を全面に押し出して教えない?
ゆえにのちに所有格の「its」が出てきて子供は混乱。発音は同じですからね。
話していれば自然に「It's a pen.」になります。
専門養成されていない小学校教員及び補助教員が英語を教えるのは
ハードルが高く、英語教育が「英会話」教育に流されて、基本がおざなりになるのが怖い。
学校では基本の「読み(文法)」「書き(スペリング)」をキチンと教えて頂きたい。
基本さえできていれば、多少発音が悪くてもコミュニケーションはとれます。
へたに崩した英語やスラングを話なす方が下品だと思う。
近年は英語のE-mailやホームページなどを読んだり、情報を得る機会も増えています。私も外国人とmailするときは苦労します。相手はすぐ返信してくるけどね。
またアメリカでの子供のプログラミング教育を知る機会が有りました。
プログラミングの基本は英語で、英語が母国語の子供たちは、当たり前のように
PCを使いこなし、あっという間に取得したそうです。
話せなくてもいいから、英語は覚えよう!
英語はやはりできるにこしたことはない!
英語ができるとお得です!
ちょっとお知らせ:
当社で英語の「イントネーション」「強弱・アクセント」「リンキング 音同士の
連結」を主眼においた英語学習アプリの特許を申請中なのですが、アプリ構築には
至っておりません。アプリ開発費用にお金がかかります。どなたか作ってみようという方はいらっしゃいませんか。資料をお送りします。
このブログの読者になってください
スポンサー広告 クリック↓