怖いもの知らず

外国語、外国人と異文化体験・ビジネス・身辺雑記

日本では考えられないことが外国では起こる!

その国の流儀を知る

「日本にいる外国人は、日本で生活しているのだから、日本に合わせろ。」と言う人がいる。残念ながらそれは日本にいながら学べる異文化理解のチャンスを自ら潰していることに他ならない。脳に異物を入れるのを拒む  Stone head!

スープやスパッゲティを音を立てて啜る。注意すると

「日本人はこうするのだ。」

と居直る。それは外国では下品なのです。自分と違う完成、常識、異文化を認めない Stone head ! 自分では「国際的」「世界を知っている」と自認する輩(やから)も、いざ利害関係が発生すると、日本の常識が世界でも通用すると勝手に思い込み、日本の常識(本当は自分の常識なのだけれど)を押し通そうとする。外国では信じられないことが起こる。

信じられない海外の出来事

サンプル1.中国に進出した日本の会社が、ある日突然「この会社は国営になったから」と言われて押収される。事前の契約書や認定書類など、いくら出してもおかまいなし。それで倒産した会社を知っています。中国に限らず、海外と取引をしている、もしくは支社を持っている企業は「マジか!」と叫んで、ほぞを噛む思いをした事は必ずあると思う。日本のルールは通用しない!

サンプル2.「夜間外出禁止令」というものをご存知ですか。治安の悪い国(南米・中東・アフリカ等)、特にゲリラが跋扈(ばっこ)する国に存在する。例えば夜10時から朝6時まで一切の外出禁止。しかも前日くらいにテレビ等で突然発表したりする。禁止令の夜間は街の通りに人っこ一人いない。町の角々に軍の兵士がたっている。これが見るからにアホっぽい兵士で町中で野犬を銃で撃って遊んでいたりする。実際に酔っ払ってフラフラ町に出て、銃で撃たれて亡くなった日系人の方を知っています。外出禁止令の夜間に海外から飛行機で到着した事がある。ホテルへ行くまでのタクシーは室内灯をつけて窓を全開。それでも角々で兵士に止められて、パスポート提示を求められる。アホっぽい兵士が銃を窓から差し入れて銃口を突き付ける。ちょっとつまずいたら引き金を引きかねない状態で生きた心地がしなかった。拳銃を突きつけられるという経験は日本ではまず無いでしょう。

サンプル3.海外では、日本人はスリや置き引きの最高のカモというのは本当です。海外で、財布をポケットに突っ込んだり、バックを肩にかけたり、無防備な姿でフラフラ歩く日本人を見かけると「おいおい」と言いたくなります。スペイン、バルセロナオープンカフェで、日本人友人3人とお茶していると、ウエイターが近づいてきて「あいつらがアンタのバックを狙っているから気をつけろ」と教えてくれました。また知人はフランスのドゴール空港で、バックを足の間に挟んでカウンターで手続きをしている間にバックをひったくられました。本当に油断も隙もありゃしません。日本ではない、外国にいるという緊張感を常に持っていなければなりません。

 ネットでは知識を得ることはできても、体験を得ることはできない

海外旅行や外国在住経験の最高の利点は語学習得などではない。日本人である自分では考えられなかったことを体験し、「これも有りか」と体で理解することです。日本の常識は世界に出れば何の意味もないことが多い。その常識の良し悪しの問題ではなく、身をもって体験することが異文化理解だと思う。ネットの情報の中だけで生きていると、この異文化理解が育たない。自分と違った意見、理解できない事象が起きると、異常に攻撃的になったりする。あなたの意見は、常識はだれも否定しません。けれども、あなたの想像をこえる意見、常識も世界にはあるということです。

テレビやネットを使った語学学習は、確かに語学上達はすると思いますが、外国人とのコミュニケーション術は学べない。日本にいる外国人と触れ合う機会があるということは、日本にいながら異文化理解ができるチャンスがあるということです。外国人の知人、お友達がいる方はラッキーです。積極的にコミュニケーションを図りましょう。

きっと「へえ~」と思うことを教えてくれますよ。

 

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